1.INPUT LEVEL「高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害」を9割学習
さて、高齢者の身体的・精神的特徴に関して進めていきます。
いわゆる 老化現象 が起こってくるため、
全体的に機能低下が見られます。
それを一括して「老年症候群」といいます。
少しまとめておきます。
精神心理的障害
認知症・せん妄
移動能力障害
寝たきり・ *1廃用症候群 ・転倒・骨折
排泄機能障害 :排尿障害・ *2便秘 ・失禁
感覚障害 :視覚障害・聴覚障害
栄養摂取障害
*3低栄養 ・ *4脱水
*1廃用症候群
生活不活発病ともいい、日常生活での活動低下に伴う身体的・精神的機能の全般的低下のことを言います。
*2便秘
予防のために、繊維質をできるだけ摂取するように心がけます。
*3低栄養
咀嚼力の低下、消化器官機能の低下などにより、栄養分を十分摂取できないために起こる。浮腫や貧血を伴います。
*4脱水
水分摂取量・尿量などに注意します。暑い日などは特に注意します。
【高齢者に多く見られる各種の疾患】
介護保険の特定疾病
15疾病+末期ガンです。
一部ピックアップして説明しておきます。
初老期における認知症
アルツハイマー型認知症
女性に多い。比較的緩やかに進行していく。
脳血管性認知症
男性・50代に多い。まだら認知症という。情動失禁が起こる。
ピック病
人格障害などが顕著。
糖尿病
糖尿病には1型と2型があり、高齢者に多いのは 2型 である。
三大合併症: 神経症・網膜症・腎症 は必ず覚えておく。
食事療法・運動療法・薬物療法が中心。
脳血管疾患
一般的に 脳梗塞 と呼ばれているものの種類を2つ挙げておきます。
脳血栓
動脈にアテローム血栓ができ、徐々に血管が詰まっていく。
脳塞栓
心臓で作られた血栓が脳に飛び、一瞬で血管を塞いでしまう。
パーキンソン病
脳の黒質の神経細胞(ドーパミン)の変性・消失により運動障害を起こします。主な運動障害を挙げます。
振戦
「安静時振戦」といわれ、
じっとしているときに身体の震えを生じさせます。
固縮
筋肉が固まった状態。
歯車現象(関節を伸ばそうとするときに歯車のような抵抗を感じる)
無動
全く動かない状態。また、動くが、動作が遅いなどの症状もでる。
姿勢・歩行障害
前屈みで小刻みに歩く。
【高齢者に特有の疾病】
一部挙げます。
狭心症
心臓内の冠動脈が動脈硬化により狭窄され、血流が不足する。ニトログリセリンの舌下投与。
労作性狭心症
運動時等心拍数増加の際に起こる。前胸部の圧迫感。
高血圧症
二次性高血圧症
原因がはっきりしている高血圧症。
本態性高血圧症
原因がはっきりしない高血圧症。
他にも多くの疾病がありますが、特徴だけでもつかんでおきましょう。
2.OUTPUT LEVEL「高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害」の問題で8割得点
さて、知識をインプットしただけで安心していてはダメですよ!
またサブノートを作るのもあまりお勧めしません。
今すぐ勇気をもって問題を解いてみましょう!
「自分にはまだ自信がない!」なんて考えると、試験直前になっても問題を解かないままで終わってしまいますよ!
実際に問題を解くことで、「こんな問題ができるんだ!」「ここは曖昧だったから見直しておこう!」
って考えることができるんです。
3.TEACHER LEVEL「高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害」の内容を他人に説明
今回学習した単元「高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害」を、
一緒に学習している友人や職場の同僚に説明してみましょう。
他人に自分の知識を説明するためには、
今得たばかりの知識が要領よくまとまっていないといけません。
最初は難しいですが慣れると簡単です。
また近くに友人や同僚が居ない場合はご両親や兄弟に聞いてもらっても構いません。
自分の知識方固めをするための最良の方法です。
今学習した内容の記憶が新しい間に是非お試しください!