1.INPUT LEVEL「バイタルサイン」を9割学習
バイタルサインとは、 体温・血圧・脈拍 を指します。
【体温】
早朝が低く、夕方が高くなる。
34度以下の状態を 低体温 という。
検温法は、腋の下で計る 腋窩検温法 、口腔内で計る 口腔検温法 、直腸内で計る 直腸検温法 の3つがある。最も正確なものは直腸検温法である。
【血圧】
体内を循環する血液が血管壁に及ぼす圧力の強さで、最高血圧を 収縮期血圧 (心臓が収縮する際に血液が多く送られる)、最低血圧を拡張期血圧(心臓が拡張する=血液が心臓に戻ってくる)と言われる。
高齢者に多いとされている 高血圧 であるが、国際的診断基準によると、 収縮期血圧が140mmHg以上あるいは拡張期血圧が90mmHg以上 の場合を言う。
【脈拍】
正常な脈拍は60〜80回/分で、100回を越えると 頻脈 、60階未満だと 徐脈 という。
つづいて、検査数値に関してですが、
主なものを箇条書きでまとめます。
【総蛋白】
アルブミン と グロブリン 。6.0gが正常下限である。
血清アルブミン値は栄養評価に最もよい指標となる。
2.5g以下になると浮腫(むくみ)がきたしやすくなる。
【血清脂質】
HDLコレステロール :善玉コレステロールともいわれる。値が低いと 虚血性心疾患 の危険因子とされる。
LDLコレステロール :悪玉コレステロール。140mg以上を高コレステロール血症とする考え方もある。
【血糖】
空腹時血糖は加齢による変化は少ない。
糖尿病の診断方法(名前だけ覚えておく)
経口糖負荷試験 (OGTT:短時間に一定量のブドウ糖水溶液を飲んでもらい、一定時間経過後の血糖値の値から、糖尿病が存在するかどうかを判断する方法)では、 負荷後の血糖は高値を示す
: HbA1c (赤血球の中に含まれるヘモグロビン(血色素)にブドウ糖が結合したもの。過去約120日間の平均的な血糖状態が分かる。)
【肝機能】
血清GOT :加齢による変化はない。
GPT :肝疾患の診断に。心不全等でも異常値を示す。
ALP :女性は50歳前後から上昇。
γ-GTP :上昇でアルコール性肝炎・脂肪肝を疑う。
【腎機能】
BUN :尿素窒素
Cr :クレアチニン
ともに腎機能の指標として使用。
クレアチニンクリアランス :糸球体濾過率。血中と尿中のクレアチニン量を比較して、どれだけクレアチニンが排泄されたかを検査するもの。低下すると体内に不純物がたまる。
【呼吸器】
1秒量 :1秒間あたりに肺から出される息の量→加齢により減少
残気量 :はき出した後に肺内に残る空気量→加齢により増加
肺活量 :加齢により減少
【生活習慣病の予防】
2008年4月より、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防に着目した特定健康診断が40歳以上の被保険者を対象に行われる。
2.OUTPUT LEVEL「バイタルサイン」の問題で8割得点
さて、知識をインプットしただけで安心していてはダメですよ!
またサブノートを作るのもあまりお勧めしません。
今すぐ勇気をもって問題を解いてみましょう!
「自分にはまだ自信がない!」なんて考えると、試験直前になっても問題を解かないままで終わってしまいますよ!
実際に問題を解くことで、「こんな問題ができるんだ!」「ここは曖昧だったから見直しておこう!」
って考えることができるんです。
3.TEACHER LEVEL「バイタルサイン」の内容を他人に説明
今回学習した単元「バイタルサイン」を、
一緒に学習している友人や職場の同僚に説明してみましょう。
他人に自分の知識を説明するためには、
今得たばかりの知識が要領よくまとまっていないといけません。
最初は難しいですが慣れると簡単です。
また近くに友人や同僚が居ない場合はご両親や兄弟に聞いてもらっても構いません。
自分の知識方固めをするための最良の方法です。
今学習した内容の記憶が新しい間に是非お試しください!
保健医療基礎
- 01.訪問看護および介護予防訪問看護
- 02.訪問リハビリテーションおよび介護予防訪問リハビリテーション
- 03.居宅療養管理指導および介護予防居宅療養管理指導
- 04.通所リハビリテーションおよび介護予防通所リハビリテーション
- 05.短期入所療養介護および介護予防短期入所療養介護
- 06.介護老人保健施設
- 07.指定介護療養型医療施設
- 08.高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害
- 09.バイタルサイン
- 10.介護技術の展開
- 11.ケアにおけるリハビリテーション
- 12.認知症高齢者の介護
- 13.精神に障害がある場合の介護
- 14.医学的診断・治療内容・予後の理解
- 15.現状の医学的問題のとらえ方
- 16.在宅医療管理
- 17.感染病の予防
- 18.急変時の対応
- 19.健康増進・疾病障害の予防
- 20.ターミナルケア