1.INPUT LEVEL「介護技術の展開」を9割学習
さて、具体的な介護技術について見ていきます。
【食事の介護】
食事の過程
食欲→摂食→咀嚼→嚥下→消化・吸収→排泄
食事の介護でしっかり覚えておきたいのは「嚥下」に関してです。
誤嚥性肺炎
食道から胃に行くはずのものが気管内に入ってしまって
肺炎を起こすもの。
(cf)沈下性肺炎
寝たきりなどで、長く仰けの姿勢でいると、血液が重力で鬱滞し、
細菌などが繁殖しやすい条件になるため、炎症を起こすもの。
嚥下しやすい食事
プリン状・ゼリー状・とろろ状
嚥下しにくい食事
スポンジ状・練り物(かまぼこなど)・わかめ・のり・大豆
・ごま・こんにゃくなど
【排泄及び失禁の介護】
尿失禁の種類
腹圧性尿失禁
咳をしたときなど、おなかに力が入り漏らしやすいもの。
切迫性尿失禁
脳血管障害等で、尿意を長く我慢できないために失禁するもの。
反射性尿失禁
脊髄損傷などで、本人の意思とは関係なく
反射的に失禁してしまうもの。
溢流性尿失禁
前立腺肥大などにより、たまった尿がだらだらと漏れてしまうもの。
機能性尿失禁
排尿機能に器質的な問題はないが、認知症などで、
排泄動作が適切にできないために起こるもの。
失禁への対応
安易なおむつの利用は自尊心を傷つけるため、
本人の納得のいかない着用は認知症などを引き起こす。
留置カテーテルは尿意の後退をもたらし、
尿路感染症を起こしやすい。
便秘
寝たきり高齢者は便秘になりやすいため、
マッサージや食事などで改善を試みる。
【褥瘡への対応】
褥瘡とは、床ずれのことで、皮膚が赤くなる (発赤) から、血流が悪くなり黒ずんできて (壊死) 、皮膚がむけ、傷口がただれて潰瘍状となる。傷口から感染症を起こし、まれに死に至る怖い症状です。
発生要因: 体重による圧迫持続・不潔・湿潤・摩擦・栄養不良
予防:体圧除去のため 2時間ごとの体位変換
:清潔を保つため入浴や清拭を心がける。
:マッサージ( 発赤部分は避ける。 )
:おむつはよごれたらすぐ交換する。
:高タンパク・高カロリー・高ビタミンの栄養補給に努める。
【口腔ケア】
口腔には、 咀嚼・嚥下・発音・呼吸 という機能があります。
口腔ケアには
機械的清掃法 :ブラッシング(歯磨き)・フロッシング(歯間磨き)
科学的清掃法 :リンシング(口腔のすすぎ)
があります。
口腔ケアを丁寧に行うことにより、口腔内での菌の繁殖を防ぎ、
誤嚥性肺炎の予防 にもなります。
また、義歯を外した後の口腔・経管栄養を使用している
利用者の口腔もケアの必要があります。
義歯の手入れ
義歯清掃は必ず口から取り外し、1日1回必ず歯ブラシで磨く。
夜は義歯洗浄剤に浸して保存する。
2.OUTPUT LEVEL「介護技術の展開」の問題で8割得点
さて、知識をインプットしただけで安心していてはダメですよ!
またサブノートを作るのもあまりお勧めしません。
今すぐ勇気をもって問題を解いてみましょう!
「自分にはまだ自信がない!」なんて考えると、試験直前になっても問題を解かないままで終わってしまいますよ!
実際に問題を解くことで、「こんな問題ができるんだ!」「ここは曖昧だったから見直しておこう!」
って考えることができるんです。
3.TEACHER LEVEL「介護技術の展開」の内容を他人に説明
今回学習した単元「介護技術の展開」を、
一緒に学習している友人や職場の同僚に説明してみましょう。
他人に自分の知識を説明するためには、
今得たばかりの知識が要領よくまとまっていないといけません。
最初は難しいですが慣れると簡単です。
また近くに友人や同僚が居ない場合はご両親や兄弟に聞いてもらっても構いません。
自分の知識方固めをするための最良の方法です。
今学習した内容の記憶が新しい間に是非お試しください!
保健医療基礎
- 01.訪問看護および介護予防訪問看護
- 02.訪問リハビリテーションおよび介護予防訪問リハビリテーション
- 03.居宅療養管理指導および介護予防居宅療養管理指導
- 04.通所リハビリテーションおよび介護予防通所リハビリテーション
- 05.短期入所療養介護および介護予防短期入所療養介護
- 06.介護老人保健施設
- 07.指定介護療養型医療施設
- 08.高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害
- 09.バイタルサイン
- 10.介護技術の展開
- 11.ケアにおけるリハビリテーション
- 12.認知症高齢者の介護
- 13.精神に障害がある場合の介護
- 14.医学的診断・治療内容・予後の理解
- 15.現状の医学的問題のとらえ方
- 16.在宅医療管理
- 17.感染病の予防
- 18.急変時の対応
- 19.健康増進・疾病障害の予防
- 20.ターミナルケア